日々の出来事をだらだら書く
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× [PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。 少し短い 半壊し、業火に焼かれる街の中を軽自動車が走り抜ける。 運転しているのは髭面の若い男、 後部座席に私とフードを被った少女が座る。 少女の手にはハンマーのような打撃武器が握られている。 それをしっかり握り締めて少し震えている。 街では二つの勢力が戦闘を繰り広げている。 少女はその一勢力の戦士だ。 戦闘を止めるための情報を非戦闘員の私達に伝えに来てくれたが、 肝心の鍵がまだ見つからないと言う。 その鍵を探すために車を走らせ、戦闘の真っ只中に来たわけだ。 目的地は中心地の書店。 最も戦闘が激しい地だが、書店だけはその被害をあまり受けないでいる。 明らかに怪しいのだ。 書店の前に車を乱暴に横付けし、男は私に早く行け、と言う。 言われなくとも、私は素早く店内に入る。 店内は恐ろしいほど静かだ。 あろうことか、外の戦火も気にせずに営業中、お客もちらほら居る。 私は店内を早歩きで回る。 しかし、目新しいものは見当たらない。 いつまで居ても進展はなさそうだったので、車に戻ることにした。 「何もない」 男に告げる。 「くそっ、オオタニが別の場所をあたっている。そこへ向かおう」 もう一人の仲間のところへ向かうことに決め、急いで車を走らせようとすると、 「ひっ」 少女が小さな悲鳴を上げた。 目を見開いて一点を見つめる。 視線の先には、少女と同じような格好で武器を構え、こちらを見るツインテールの少女が居た。 「早くっ、早く出してください!」 少女の叫びに車は急発進する。 ツインテールの少女は貼り付けたような笑顔で車を見送るのみであった。 PR この記事にコメントする
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